伝統の技術を学ぶ
栃木県内で伝統的な技術・技能が学べる人材育成機関を紹介します。
詳細については、各人材育成機関のページをご覧ください。
益子焼などの陶磁器を中心とする県内窯業の振興と技術者の育成を図るために設置された技術支援機関です。
ロクロ技術・釉薬技術・石こう型技術・焼成技術を基盤として、試験研究や技術相談・依頼試験等を行っています。
ユネスコ無形文化遺産に登録され、国の重要無形文化財、伝統的工芸品に指定されている結城紬織物の試験・研究、技術支援及び後継者育成などを行っています。
当センターのロビー・展示室では、結城紬の歴史や製作工程のパネル、道具の展示及び触れるコーナー等を設置し、結城紬について学ぶことができます
文化財建造物の修理技術の保存・継承及び技術向上と技術者養成(漆塗・彩色)の研修を実施しています。
栃木の樽(工業振興課(地域産業担当))
「栃木の樽」は主に県内産の杉を材料とし、栃木市産の真竹のタガで締め付けた樽で、密封性が高く実用性に富んでいます。
漆塗装を施した祭礼・装飾用の物も作られています。
萩原幹雄氏は、栃木県伝統工芸品「栃木の樽」の後継者育成を行っています。
石橋江戸神輿・神仏具(工業振興課(地域産業担当))
「石橋江戸神輿・神仏具」は吟味を重ねた材料だけを用い、ほとんど釘を使わず組み込みだけでつくり上げ、江戸期の神社神輿同様、複雑堅固、かつ絢爛豪華を旨とするのが特徴です。
(株)宝珠堂では、栃木県伝統工芸品「石橋江戸神輿・神仏具」の後継者育成を行っています。
宮染め(工業振興課(地域産業担当))
江戸中期の頃から真岡木綿を染めるため、田川沿いに染色職人が集まり染色した物を総称して「宮染め」と言っています。
(株)中川染工場での染色手法は「注染(ちゅうせん)」と言い、日本独自の技術で手拭や浴衣を作製しています。生地の両面に柄が付き、液体染料を注いで染めることから、「注染」と言います。
同工場では、栃木県伝統工芸品「宮染め」の後継者育成を行っています。
真岡木綿(工業振興課(地域産業担当))
「真岡木綿」は、栃木県真岡市で作られている木綿織物です。
すべてが手作りで手紡ぎ・手染め・手織りで行われるのが特徴です。
真岡木綿の歴史は、江戸時代の「和訓栞」によると「真岡木綿」は元禄から享保期に始まり、次第に関西までその名を知られるようになったとあります。
真岡木綿の晒は丈夫で絹のように肌ざわりが良く、また他の木綿晒よりも純白で変色しないことなどが評判となり、江戸後期に全盛期を迎え年産38万反に達しました。
開国後、外国産の綿糸や綿織物の輸入により衰退し、その後機械化による大量生産も進み、昭和初期には生産されなくなりましたが、1986年に真岡商工会議所の会員有志により復興され、1988年には栃木県の伝統工芸品に指定されました。
真岡木綿工房では、栃木県伝統工芸品「真岡木綿」の後継者育成を行っています。
指物(工業振興課(地域産業担当))
「指物」は家具や建具、調度品の中でも、釘などの接合道具や接着剤などの接合材料を使わずに、木と木のみを組み合わせてつくられたものを言います。
欅、柿、栃等の板や角材を組み合わせてつくる指物は、矧合せ(はぎあわせ)、相欠き(あいがき)、枘組(ほぞくみ)等の複雑な技法によりつくられ、狂わず、木目が美しいのが特徴です。
クロサキ工芸では、栃木県伝統工芸品「指物」の後継者育成を行っています。
栃木県伝統工芸士について
栃木県伝統工芸品の製造に従事されている方の中から、高度の技術・技法を保持されている方を栃木県伝統工芸士として認定することにより、社会的な声価を高めるとともに、従業意欲と技術の向上を図り、後継者の育成と伝統工芸品の次代への継承に寄与することを目的としています。
■ 認定要件
1.栃木県伝統工芸品の製造の実務経験が12年以上あり、かつ、現在もその製造に従事していること。
2.栃木県伝統工芸品の製造に関する高度な伝統的技術・技法を有していること。
3.伝統工芸品産業振興の推進に協力しており、かつ、今後も協力できること。
見学・体験を受付している伝統工芸品もありますので、各施設に電話でご連絡ください。